高齢者の記憶とニコチン療法

こんにちは、
福田社会保険労務士事務所です。

名古屋は昨日から、久しぶりのやや本格的な雨、
ヤフーのお天気マークを見ると前回「傘マーク」があったのは、
12月19日と約1ヶ月前と・・・乾燥で野菜が育たないのも納得の状況でしたね!

さて本日の話題は、
ニコチンが記憶力の回復に役立つという話題です。

記憶力に軽度の衰えがみられる高齢者の治療として、
少量のニコチン療法が有効な可能性があると指摘する米大研究者による論文が1月9日、
米国神経学会(American Academy of Neurology)の学会誌「Neurology」に掲載されました。

論文によると、米バンダービルト大学(Vanderbilt University)メディカルセンターの研究チームは、
平均年齢76歳で軽度の記憶力低下がある非喫煙者74人(元喫煙者を含む)を2つのグループに分け、
それぞれニコチンパッチとプラセボ(偽薬)パッチをつけてもらい、約6か月間にわたって調査を行ったそうです。

その結果は、注意力や記憶力、さらには物事に対する理解の速度や確実性といった認識能力テストで、
ニコチンパッチを付けたグループの方が、より優れた結果がみられたということでした。

さらに調査開始から6か月後、長期記憶を調べたところ、ニコチンパッチを付けたグループでは
約46%の回復がみられた一方、プラセボパッチを付けたグループでは約26%の減退がみられたそうです。

しかし、こうした研究結果にもかかわらず、論文の執筆者であるポール教授は高齢者が喫煙を始めることを推奨しないそうです。
なぜなら、この好影響が長期にわたって継続するものなのかどうかは、まだまだ研究が必要なためだということです。

最近の世間の風潮は間違いなく「喫煙は悪」ですが(ちなみに私はタバコはすいませんが、もう少し自由にタバコを楽しめても
良いのでは?とは思います。)、この研究結果がもとで、ニコチンの見方が大きく変わるかも知れませんね!
  
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※※ニコチンと記憶の関連性は、1980年代に初めて示され、思考および記憶の働きに重要な脳内の受容体を、
ニコチンが刺激するとされております。
アルツハイマー病の患者では、この受容体に機能障害がみられるということです。